ut.code(); は、6 月 15 日、22 日、29 日に「中高生のためのプログラミング講座」を開催しました。
「中高生のためのプログラミング講座」は、ut.code(); のメンバーが中高生に向けてプログラミングの授業をする企画で、 今回はオンラインで行いました。岡山白陵中学・高等学校と清真学園高等学校・中学校の 2 校が参加してくださり、中学 1 年生から高校 2 年生までの合計 64 人が講座を受講してくれました。
岡山白陵中学・高等学校 は岡山県赤磐市に位置する私立の中高一貫校で、清真学園高等学校・中学校は茨城県鹿嶋市に位置する私立の中高一貫校になります。
ut.code(); では、主なサークル活動の一つとしてプログラミングの普及を行っています。これまでは大学生を対象にしたゼミを中心に行なっていましたが、中高生にもプログラミングの楽しさを知ってもらいたいという思いのもと、今年度から中高生に対してもプログラミング講座を行うことになりました。そして、前回 4 月の並木中等 SSH 講座に引き続いて、今回の中高生向けのプログラミング講座を開催することになりました。
地方出身の私としては、地域による学習機会の格差は深刻な問題だと感じていました。そのため、中高生に対してプログラミング講座をするにしても、東京都の学生だけではなく、地方の学生にもプログラミング講座を提供したいと考えていました。
そこで今回の「中高生のためのプログラミング講座」はオンライン開催とし、全国の学校で、このプログラミング講座を受講できるようにしました。
受講生を集めるために様々な高校に今回のプログラミング講演会の提案を行った結果、岡山白陵中学・高等学校と清真学園高等学校・中学校の 2 校が参加してくださりました。その後、 受講生募集のために下のようなポスターを各学校に掲示してもらったところ、合計 64 人もの受講者が集まってくれました。
今回の「中高生のためのプログラミング講座」では、ut.code(); が中高生などの初学者に特化して独自に開発した学習教材である ut.code(); Starter (仮称) を使用しました。ut.code(); Starter (仮称) は前回の並木中等 SSH 講座を開催するにあたり新たに開発されたもので、今回の「中高生のためのプログラミング講座」ではそれをさらに改良し、よりわかりやすく HTML、CSS、JavaScript を学習できるようにしました。
また、オンラインでも受講生の疑問にすぐに対応できるようするため、授業や会議・講演会などでの参加者との双方向コミュニケーションに役立つ機能を提供している Web サービス Slido を利用しました。
授業の最後には座談会を行い、受講生から寄せられた大学生活や勉強方法などの様々な質問に答えました。
今回の講座は 1 日だけでは行わず、6 月 15 日、22 日、29 日の 3 日間に分けて、それぞれで 2 時間 30 分ずつ講義を行いました。その様な長期間の講義でしたが、多くの受講生が最後までやり切ってくれました。
HTML と CSS を使って好きなウェブサイトを作るという課題では、学校の紹介ページを作るなどの様々なアイディアが出ていました。また、自分で調べたり、スタッフに積極的に質問をしたりすることで、授業で扱っていない機能も使って、様々なサイトを作ってくれました。
最後の課題では、カウンターアプリやおみくじアプリを作成しました。これまで習ってきたことを活用して熱心に カスタマイズする様子が見られ、面白いアプリが多数作られていました。
中高生向けのプログラミング講座をオンラインで行ったのは初めての試みであったため、多くの気づきを得ることができました。今回の「中高生のためのプログラミング講座」で得た経験を活かし、これからもプログラミング講座を開催できればと思っています。